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【大阪2023/8/23-9/3開催】100歳を迎えて今なお、現役の染色家として作品を生み出している柚木沙弥郎の展覧会

出会いがつなぐ、つくる愉しみ、生きるよろこび。

2023年8月23日(水)~9月3日(日)の期間、大阪髙島屋7階グランドホールにて「柚木沙弥郎と仲間たち」が開催される。

柚木沙弥郎プロフィール写真

柚木沙弥郎プロフィール写真

100歳を迎えて今なお、現役の染色家として老若男女の心をとらえる作品を生み出している柚木沙弥郎ゆのきさみろう(1922~)。柚木の歩みを語る上で欠かせないものに、同時代を共に歩んできた仲間たちの存在があります。「自分は幸運にも長く生きただけで、他にも一緒にやってきた評価されるべき仲間がいるのです」と柚木は 語ります。

本展では、柚木の染色作品を中心に、ともに切磋琢磨してきた陶芸家の武内晴二郎(1921~1979)や舩木研兒ふなきけんじ(1927~2015)、柚木に熱意を込めて民藝の本義を伝えた工芸家・鈴木繁男(1914~2003)の 作品をあわせ紹介します。また、柚木の師である染色家・芹沢銈介(1895~1984)を中心に結成された 染色家の団体「萌木会」に集った仲間たちも取り上げます。

彼らは、日本民藝館の創設者・柳宗悦やなぎむねよし(1889~1961)はじめ濱田庄司(1894~1978)や河井寬次郎(1890~1966)、バーナード・リーチ(1887~1979)、芹沢ら初期の民藝運動を推進した作家たちに影響を受け、民藝運動に参画し、制作に励んだ工芸作家たちです。「いつでも気持ちの中に今日の我々の生活をもっと健全で快適なものにしたい」という思いにあふれた柚木と仲間たちの作品は、見るものに日々生きる 喜びを与えてくれるでしょう。

 

展示構成

第1章 出会いとはじまり

● 民藝との出会い
● ひびきあう仲間たち

《共に歩んだ仲間たち》武内晴二郎、舩木研兒、鈴木繁男

 

第2章 生活を彩る色・かたち・もよう

昨年100歳を迎え、今なお現役の染色家として活動を続けている柚木。その幅広い制作の根底には、 日常の暮らしのなかで用いられるための実用の布への思いがありました。浴衣地や手拭いなど量産化を可能にする注染(ちゅうせん)という伝統的な技法に特に力を入れ、これを広巾の布にも応用し世に送り出してきました。そして日々を愉しく彩りたいというもう一つの柚木の願いは「色」、「かたち」、「もよう」に顕著に表れています。柚木の布は、着物や帯地としてだけではなく、服地やカーテン、タペストリーなど、 さまざまな用途で日常に用いられるようになりました。「用に即し、繰り返しつくり得る製品」を募る公募展「日本民藝館展」では作品を出品するとともに、1968年度〜1986年度までは審査員も務めました。展覧会前に開かれる出品者を対象とした講評会でも繰り返し「使いたいと思われる布」、「生活に必要なものを」「使うことを第一の目的に」と述べているのが印象的です。

この布をどう活用しよう、どんな洋服を作ろうか、などと想像するだけでも心躍る布。手にした人が味わう喜びと相まって、柚木の布の魅力は最大限に引き出されていきます。作品を用いる使い手たちもまた 柚木の「仲間」といえるかもしれません。

本章では、柚木の染色作品の中でも、特に生活に根差した作品群に注目し紹介します。柚木の服地を用い、家族が仕立て、実際に着用されていた服も特別に展示。また、柚木から日本民藝館に寄贈された 武内や舩木らの作品や、柚木家の食卓で実際に用いられている品々を特別展示します。柚木が民藝に 魅了される契機となった武内家の食卓風景。そして柚木もまた「我が家の食卓に彼の食器の出ないことはない」というくらい武内の器を自らの食卓で愛用しました。長年使い込まれ愛され続けた実用の布、実用の器が、ものとの向き合い方を教えてくれるようです。

infomation

展覧会名
柚木沙弥郎と仲間たち  
会場
大阪髙島屋7階グランドホール  
会期
2023年8月23日[水]-9月3日[日]  
開館時間
午前10時~午後6時30分(午後7時閉場) 午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)  
料金(税込)
【前売券】一般 1,000円、大学・高校生 800円、中学生以下無料  
【当日券】一般 1,200円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料  
公式サイト
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/yunokisamiro/  

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