- レポート
- 2025-03-07 Fri

日本初公開作品7点を含む およそ50点が春の京都に集う、究極のモネ展
印象派の巨匠クロード・モネ
日本初公開作品7点を含む およそ50点が春の京都に集う、究極のモネ展。
大画面の〈睡蓮〉に包まれた、風景の中へ。
2025年3月7日(金)~6月8日(日)の期間、京都市京セラ美術館にて「モネ 睡蓮のとき」が開催されます。
開幕前日の2025年3月6日(木)に開会式が行われ、開会式には、マルモッタン・モネ美術館のコレクション部長 シルヴィ・カルリエ氏、京都市京セラ美術館の青木淳・館長をはじめ主催者が登壇し、本展の魅力を語りました。
【京都市京セラ美術館館長 青木 淳氏】
「今回はリニューアル後の北館・南館を使用した大規模なモネの展覧会です。今回は特にモネが晩年に描いた〈睡蓮〉のシリーズを中心に紹介しています。それらの作品では、睡蓮だけではなく、水と空気の境目である水面が描かれ、それは虚像と実像がとけあう世界といえると思います。みなさま、モネの絵がもっている力を感じ、その世界観を体感していただければ幸いです。」
【主催者代表 読売テレビ 代表取締役社長 松田 陽三氏】
「日本文化を愛したモネと、モネを愛する日本のみなさまにとって究極の展覧会となっています。京都市京セラ美術館にも美しい日本庭園がございますが、モネもジヴェルニーで自ら丹精込めて庭を造りました。見るものを没入体験へと誘う本展は、映像ではなくモネの絵の中に没入できるかつてない内容となっております。体全体でモネを感じていただければ嬉しいです。」
【監修者 マルモッタン・モネ美術館 コレクション部長 シルヴィ・カルリエ氏】
「東京での開催も大変多くの方にご来場いただきました。今回、マルモッタン・モネ美術館所蔵、モネ晩年の作品と日本の美術館所蔵の作品を紹介しています。特に、モネがジヴェルニーの終の棲家で描いた睡蓮や柳など100点あまりのコレクションの中からおよそ50点をここで紹介します。作品をとおして、モネが愛した庭をゆっくりご堪能ください。」
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京都会場風景
印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)は、光と色彩をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。
モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体と映し出されるその水面でした。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす“大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、2mに及ぶ大画面の〈睡蓮〉の数々です。
今回、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模となる〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります。
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京都会場風景
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京都会場風景
infomation
- 展示会名
- モネ 睡蓮のとき
- 会場
- 京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階・南回廊1階 京都市左京区岡崎円勝寺町124
- 会期
- 2025年3月7日[金]-6月8日[日]
- 開館時間
- 10:00~18:00※入場は17:30まで
- 料金(税込)
- 一般|2,300円 大学・高校|1,700円 中学・小学|1,000円
- お問い合わせ
- 京都市京セラ美術館 075-771-4334